悩みタイトル

脊柱管狭窄症について

脊柱管狭窄症とは?

まず、脊柱管というのは椎骨(背骨)が頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個の合計24個で作られたトンネル状の管のことであり、中は脳脊髄液で満たされています。この脊柱管の中には脊髄という神経が通っていますが、脊柱管にある靭帯が分厚くなったり、脊椎同士の間にある椎間板が突出したり(ヘルニア)、硬くなったり、椎体が分離したり、椎体そのものが変形することで脊柱管の幅が狭くなり、脊髄を圧迫します。これにより人体に痺れや痛みなどの障害が出てしまい、症状の一つとして歩いていると痛くなり、歩くことがしんどくなり、最終的には歩くことができなくなってしまうという病気です。

脊柱管狭窄症の根本原因は?

一般的には加齢によって変形することが多いです。脊椎は骨密度が正常な成人だと100%保たれていますが、年が進むにつれて骨密度が減少していき、70%未満は骨粗しょう症と判断されます。この骨粗しょう症が進行すると腰部脊柱管狭窄症を合併する恐れがあります。そのほかにも、靭帯の緩みや肥厚、椎間板の変性、骨の変形によって発症することがあります。

また、高齢者で脊柱管狭窄症になる人は、若い時期に重いものを持ったり、座りっぱなしや立ちっぱなしを繰り返すなど、腰に長年負担をかけ続けてきたことが原因となる場合が多いです。これらの負担が高齢になるにつれて靭帯の肥厚や骨の変形を引き起こし、脊柱管狭窄症を発症することが多いです。

こんなお悩みはありませんか?

カルテイラスト

ここ最近になって歩くときに痺れが出てきて「シビレだけやなー」と思っていたら、つい先日歩いているとだんだんしんどくなり歩けなくなってしまった。

高齢になってきて腰が重たくなってきたので運動を毎日するようにしていたが、どうも後ろに体を反る時が痛くストレッチは中々できなかった。ここ最近になって後屈ができなくなり、痛みがずっと出るようになってきた。

若い頃にヘルニアになって、その時は安静にしていたのでそのうち痛みが減っていっったが、30年くらい経った今になって動くのも痛いくらいになってきた。

ウォーキングが趣味だが、歩くのもしんどくてやめた。

後ろに反るのが痛く、痺れも出る。

脊柱管狭窄症 に対する当院の考え

脊柱管狭窄症イラスト

背骨は、計24個の骨で構成され、それをつなぐ椎間板や黄色靭帯、後縦靭帯などの軟部組織で形成されています。その内側には脊髄の神経が通る「脊柱管」があります。脊柱管狭窄症は、この脊柱管が狭くなる病気です。

この症状は、50歳代から徐々に増え始め、60~70歳代に多くみられます。加齢や若い頃の仕事による腰への負担、またヘルニアなどの病気により、背骨が変形することで脊柱管が狭くなります。その結果、中の神経や血管が圧迫され、血流が悪化し、腰や足の痛み、痺れなどの症状が表れます。

脊柱管狭窄症の検査は、問診や画像検査などにより診断されます。画像検査では、X線(レントゲン)検査、MRI検査、CT検査、脊髄造影検査などが行われます。

脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?

腰痛イラスト

一般的には、腰を使う作業の繰り返しや肥満などが原因とされています。これにより腰椎に負担がかかり、脊椎を支える靭帯が肥厚し、周囲の神経が圧迫されます。また、高齢者によく見られる骨粗鬆症や、それによる圧迫骨折、先天性や後天性の側弯症も脊椎の形や位置の変形に関連し、椎間板に負担がかかり神経が圧迫されることがあります。

喫煙や糖尿病、ストレスも関与していると報告されています。この症状は主に高齢者に見られ、背骨が曲がったり反り腰の人が罹患する可能性が高いです。

脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?

腰痛イメージ

脊柱管狭窄症を放置すると、姿勢がよくても足にしびれや痛みが生じたり、間欠性跛行といった症状により歩行が困難になります。さらに、排尿や排便のコントロールが難しくなる直腸膀胱障害も起こり得ます。間欠性跛行により歩行距離が短くなることもあります。

脊柱管狭窄症を放置すると、急激な症状の変化は見られませんが、神経の圧迫が継続されるため、外科手術を受けても改善が見込めないことがあります。また、体重の増加により腰回りの負荷が増し、症状が悪化することもあります。

脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?

施術と院のイメージ

脊柱管狭窄症に効果が期待できる施術メニューは、当院では3つあります。

【筋膜ストレッチ】
まず一つ目は筋膜ストレッチです。筋膜ストレッチの目的は筋膜を伸ばし、筋肉にかかる負担を分散することです。ストレッチをすることで脊柱管周りにかかる負担が各筋肉に分散され、動きが楽になったり、痛みが軽減されることが期待できます。

【鍼施術】
局所に効果が期待できるメニューとして鍼も効果が期待できます。鍼はマッサージでは届かない奥の部分の筋肉を刺激することができます。脊柱管周りの筋肉を緩めることで、経の負担が分散され、痛みの軽減が期待できます。

【楽トレ】
筋力をつける目的で楽トレという施術もあります。

その施術を受けるとどう楽になるの?

紹介イメージ

筋膜ストレッチや鍼、楽トレを行うことで、かなりの軽減が期待されます。

【筋膜ストレッチ】
筋膜をストレッチによって緩めることで脊柱管周りの筋肉の負担が他の筋肉に分散され、痛みが軽減されます。

【鍼施術】
鍼では、脊柱管周りの筋肉を刺激することで神経にかかる圧迫が軽減され、痛みが和らぎます。

【楽トレ】
また、楽トレはインナーマッスルを強化し、その中でも背骨を支える腸腰筋が鍛えられることで、痛みを持続的に軽減させる効果が期待されます。

脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?

上記の施術を継続することで脊柱管狭窄症の痛みを軽減することができますが、十分な期間が必要です。

まず、筋膜ストレッチについては、痛みの緩和と適切な体づくりには最低半年かかります。最初の数か月は週に3回の来院をお勧めし、その後はペースを徐々に減らし、最低でも週に1回の施術を継続していただきたいと考えています。鍼施術に関しても、同様に3カ月から6カ月の継続が必要です。楽トレについても、体の改善とインナーマッスルの強化には週に1回、合計40~50回の施術が必要とされます。