肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
「肩甲骨はがし」という言葉を耳にした事はありますか?街中やショッピングモールの中の看板などで見かけた事があるかも知れませんね。簡単に言うと、肩甲骨周辺の筋肉を動きを付けながら緩めていく施術になっております。
言葉だけ聞くと肩甲骨をはがすのでちょっと怖いイメージがありますが、実際には人体の構造上、はがれるという事はなく肩甲骨を「ほぐす」というイメージを持っていただけると良いと思います。
一般的には肩こりでお悩みの患者様がすると思われていますが、背中の張りや肩の上がりにくさ、肩甲骨の可動域を広げたいといった方にもおすすめの治療となっております。若い方は勿論、ご年配の方でも受け易い施術となっておりますので最近注目されているメニューの一つです。 -
肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
原因は色々ありますが多く診られるのは慢性的な肩こり、それに伴った運動不足からくるものです。肩甲骨は回旋筋腱板(ローテーター・カフ)という4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)に覆われています。それらが日々の積み重ねにより負担がかかり圧迫され、それに加えて運動不足の方は動かす事が無いのでどんどん固くなっていきます。この「蓄積→運動不足→痛くなり動かさなくなる」の繰り返しにより起こるのがいわゆる、四十肩・五十肩です。
一度発症してしまうと、最低でも1年以上は夜間時痛という四・五十肩特有の症状に悩まされることになるので、心当たりのある方は早めに予防に取り掛かって下さいね。若いからといって油断している方も最近は20代〜30代でも上記の症状は診られるので注意して下さい。 -
肩甲骨はがしをするメリットとは?
よく初診の患者様や現在も通われている患者様から肩や腕が上がりにくいという声をお聞きします。そういった方には肩甲骨はがしがオススメです。腕を耳の横に上げていく動作や両腕を体の横に広げて背中の方へ持っていき、胸を張る様な姿勢を取った際に肩や肩甲骨周辺に張りを感じた方は肩甲骨の可動域が悪いです。一見腕の筋肉だけ使っている様に感じますが、こういった動きは肩甲骨の動きも伴っているんです。腕の力や可動域が「2」に対して肩甲骨の力や可動域は「1」の2:1の割合で上記の動きは成り立っています。肩こりや背中の張りでお悩みの方だけではなく、こういった症状が当てはまる方も肩甲骨はがしをする事によって改善されますので当院では推奨しております。
自分でできる肩甲骨はがし
ネットやSNSなどで沢山肩甲骨のストレッチやヨガのポーズの様なものが出てきますが、ここでは肩甲骨が固い方やストレッチが苦手な方でもすぐに出来る、現在当院で通院されている方にも教えている簡単なストレッチを1つご紹介したいと思います。
必要な物はタオルです。体が固い方はバスタオルを、慣れてきたらハンドタオルを使用してみて下さい。
やり方は簡単で、まず背中の後ろに腕を持っていきます。あとは片腕を首の後ろくらいに、もう片方を腰くらいに置いた状態でタオルを握って下さい。この状態で首の後ろに置いた方の手を上に引っ張ると、どんなに体が固い人でも強制的に肩甲骨が動かされ、可動域を上げる事が出来ます。なにより自分で強さを調整出来るので無理なく動かせておすすめです。
当院の肩甲骨はがしとは?
先程説明した回旋筋腱板(ローテーター・カフ)を主に動かしていく手技がメインとなっております。うつ伏せでおこなう事が他の接骨院やリラクゼーションでは多いメニューですが、当院では横向きで行います。そうする事によって、あらゆる方向に肩の関節・肩甲骨を動かす事が可能だからです。特に肩甲骨の外側をアプローチする手技では、はがされているなぁ〜という感じになれます。
ほとんどが快適に受けられる施術内容になっておりますが、症状が重度な方ほど最初のうちは痛みが伴います。最低でも、3ヶ月〜6ヶ月の間、週2回のペースで継続するのがベストです。慣れていけば痛み自体は軽減していきますので、現状の肩こりや四十肩・五十肩から解放されたい方は是非一度、お試し下さい!